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ハスクバナー335XPT・・・なんでここまでバラしたの?


 

  なんでここまでバラしたの・・・?の巻
  キャブレターが不調であればここまでバラす必要はないですが・・・
  キャブだけでなくソーチェンの潤滑をするオイルの吐出量が少ないと
  いうのも気になりだしてオイルポンプの調整をしたのです。
  ところが
  吐出量を多くしようとして調節用のボルトを緩めすぎて入らなくなると
  言うミスを犯しました。
  オイルポンプのシャフトはスプリングでボルト側に押されていて
  ボルトを抜くとシャフトが飛び出してしまいボルトをもう一度入れるには
  クランクケースと一体になっているオイルポンプのハウジングを開けないと
  ダメなんです。・・・・・で結局全部バラしとなりました。

  ・・・が更に大変な事態になってました。
  それは焼付きとオイルポンプのシャフト折れです。
  
    


エンジンの焼付きの巻・・・チョット解説長いです。


ソーチェンオイルポンプボルトを抜いてしまった結果、
オイルポンプのシャフト(ポンプピストンと言います)を元に戻すには、
シリンダーヘッドをとりクランクケースを分解してオイルポンプのシャフトを戻します。
シリンダーヘッドを取るということはピストンが見えると言う事になります。
そのピストンが大変な事態になってました。
それは焼付きです。自動車では最近聞かなくなった言葉です。

焼付き・・・エンジンは金属(ピストン)と金属(シリンダー)が擦れあうところがあります
そのままにしておくと熱を持って金属同士が溶着してしまいます。
・・その現象を焼き付きと言います。
焼き付きを防ぐ為にエンジンオイルを使います。
このオイルはエンジンの中に溜めておいてエンジンをスタートさせると
オイルポンプの働きでエンジングルグルと回ってピストンとシリンダーの間に油膜を作ってそれを防ぎます。・・4ストロークエンジンのオイルの動き方です。
しかしチェンソーに使うエンジンは2ストロークなので構造上、オイルを溜める事が出来ないので燃料のガソリンと混ぜてエンジンの中を通る時にピストンとシリンダー、クランクシャフトにオイルをつけていきます。
・・・オイルの混ざった燃料でエンジンを動かしているのだから焼付かないはず
そのとおりなんですが現実は違います。
ここで登場するのがキャブレターです。キャブレターは、燃料と空気を混ぜて(混合気)シリンダーに送る装置ですがその混ざり具合を調節するネジがついていて
それで混合気を薄くしたり濃くしたりします。で濃くした時も問題はあるのですが
焼きつきに関しては濃い時より薄い時の方がオイルの皮膜が薄くなり高回転域で使うチェンソーは、焼きつく可能性が充分にあります。
混合気が濃い⇒オイルがタップリ⇒焼き付き難い⇒でも高回転域が使えない
混合気が薄い⇒オイルがチョッピリ⇒焼き付き易い⇒でも高回転域がつかえる

この間でベストポジションを見つけることがキャブ調整です。
でこのチェンソーは場合は、キャブレターがあまり調子よくなく・・・
混合気を薄くして高回転域を使っていた。

混合気が薄い⇒オイルがチョッピリ⇒焼き付き易い⇒でも高回転域がつかえる

・・・・のパターンで焼き付いちゃいました。多分?
ピストンはしっかりキズが付いていたので交換。シリンダーはなぜかキズ自体は
それほどでもなかったので少し磨いてキズのところを滑らかにして焼き付きのお手当ては終了。
ソーチェンオイルポンプボルトを抜かなければ分からなかった。
これをケガの巧妙というのかも・・・?

 

See you later!

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